『２・５次元レジスタンス！！』では、アニメや漫画、ネットなどのバーチャル世界を「２次元」と呼び、その２次元と、現実世界である３次元との間の世界を「２・５次元」としています。

　このグループ展を企画した３人のメンバーは現在京都造形芸術大学に在籍※しており、日本画を描いていると同時に、アニメや漫画をこよなく愛するオタクでもあります。
現代の世の中、つまり３次元に息苦しさを覚えるこの３人は、２次元と３次元のハザマに立ちながら、自分の居場所を見つけようと考えました。これが「2.5次元レジスタンス!!」のはじまりです。
（※3人は4回生で、この3月に同大学を卒業予定。）

　作品には絵画はもちろんですが、そのほかに、いわゆる“日本画のギャラリー展”という枠からはみ出た試みがいくつか見られます。
パンフレットを「同人誌」の形をとって自費出版した冊子作品『2.5』や、このサイトからもオンライン参加できる参加型作品『2.5の園（その）』。そのほか、通常ギャラリーでは見ることの出来ないようなモノや風景に、出会うことができます。

　 このような作品の多様性の奥には、バーチャルとリアルの境界が非常にあいまいな時代の中で、２次元と３次元の間に溶け出しそうな自分をどうすれば落ち着けられるか…そういった葛藤や模索の意味が内包されています。自分が確かに自分であるために、奮闘した３人の足跡が、この展覧会「2.5次元レジスタンス!!」です。

（2009年2月　蒼井千紗、鳩山はる佳、幕野まえり）

　会期：2009年3月3日（火）〜3月8日（日）

　時間：12：00p.m.-8：00p.m.（※日曜日は6:00p.m.まで。）

　オープニングパーティー：
3月3日（火）6：00p.m.〜（お気軽にご参加ください。）

　会場：ギャラリーマロニエ　４Ｆ

604-8027京都市中京区河原町四条上ル塩屋町
tel:075-221-0117

（阪急京都線・河原町駅から徒歩3分）

京都造形芸術大学４回生

　蒼井千紗 （あおい　ちさ）【DM写真中】

・・・1985年高知県生まれ。
本展覧会でのテーマ：『視覚→触覚』

　鳩山はる佳（はとやま　はるか） 【写真右】

・・・1984年東京都生まれ。
本展覧会でのテーマ：『ＡＡ（アスキーアート）』

　幕野まえり（まくの　まえり【写真左】

・・・1985年兵庫県生まれ。
本展覧会でのテーマ：『擬人化』

　名前：まりあんぬ

　作者：蒼井千紗

　紹介：
ドラクロアの絵画『民衆を導く自由の女神』から、蒼井千紗の脳内をわたって現代日本にやってきた、
ひんぬーミューズ・まりあんぬ。
「2.5次元レジスタンス !!」を導き、展覧会に関するあらゆるメディアにその姿を見せてくれるよ。

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